「なぜ、NICUの赤ちゃんに可愛い肌着が必要なのですか?」と一般の方に聞かれた事があります
なぜでしょう?
なぜだと思いますか?
それは、、、
お母さんの母性を引き出す助けになると
私は思っているからです
通常、十月十日で生まれてくる赤ちゃんは、
輪ゴムを腕にはめ込んだくらいプクプクで生まれてきますよね?
私自身も3000g越えのビックベイビーで生まれたので、プクプクの赤ちゃんでした
赤ちゃんはそういうものだと思っていたのです
初期の頃、作っていた肌着
ところが、息子は7ヵ月の半ばで小さく生まれてきてしまいました
初めて会った時の対面のショックは未だに忘れられません
保育器の中に裸でいた息子はそれはそれは小さくて、ガリガリの身体で肋骨も浮き立っていました
20年前の話ですから、ちいさなオムツもあるはずがなく。。。
ご想像にお任せをしますが、とてもショックな姿でした。。。
ちいさく産んでしまったのは私ですから、
そんな気持ちを持ってはいけない、我慢しなければいけないと思いました
だってそうでしょう?
NICUの中で、ワガママは言えません
私が小さく産んでしまったのですから
母親としての役割を全うできなかったという後悔。
「ちいさく生んでしまってごめんね」
全身医療器具の姿が息子にとっての大切な治療だと思えず、自分のせいで苦しめていると思い、泣いて過ごしました
この写真を見たら、小さく生まれてもプクプクじゃない?と思うと思いますが、
生まれてから1ヶ月くらいして、ようやく写真を撮る気持ちになれました
ここまできた過程が長いのです
ここからが生命の神秘なのですが、
どの赤ちゃんも
私達も、
みんな、
未熟な身体でこの世に生まれてきました
お世話をしてくれないと死んでしまう
そこで生存が有利になるように、
「かわいい。お世話をしなくちゃ!」と思わせるように、
プクプクの身体で
生まれてくるそうです
しかも、意思表示もしっかりできるくらい力強く大きく泣くことができます
抱っこしたり、母乳をあげているうちに母親の脳からオキシトシンも出てきて、愛着も生まれてくるそうなんです
これを何かの本で読んで、
人間の神秘さに驚きました
人間ってすごいですね
産んでからしばらくして感じる
赤ちゃんへの愛着
だから、子どもが小さく生まれたお母さんが、
赤ちゃんがガリガリで可愛く思えないことがあると思うのは
当然
なんだということに気がつきました
もちろん、みんながみんなそうではありませんが、私は可愛いと感じる事が当時できませんでした
それも後悔していることから、
肌着のブランド名をHowCute®︎にして、
肌着に自分の願いを託しました
はじめての赤ちゃんで、小さく生まれた赤ちゃんがガリガリで生まれてくることを知らなければ、
ショックを感じる方がほとんどではないかと思います
だから私は、NICUに行きたくてもいけないというお母さんの気持ちもすごく良く分かります
退院が決まってから、「実はNICUに行くのがしんどかったです」と吐露されるお母さんの気持ちも良く分かります
その気持ちも自分の気持ちですから大切にして、
「自分も頑張ったね、えらかったね」とご自分も労っていただきたいです
自分を認めてあげれば、
赤ちゃんも認めてあげられるようになります
段階が必要なんです
私自身もこのような経験をしていますので、
NICUの赤ちゃんは身体にあったサイズの
可愛い肌着が必要だと私は思います
身体にあった肌着は赤ちゃんを小さく見せず、
痩せた身体をカバーしてくれて、赤ちゃんらしく見せてくれるのです
だから、NICUにいるお母さんの肌着の持ち込みはすごく大切なことだと思いますし、
どの赤ちゃんも着ることができる点滴用肌着をNICUで使っていただくことはすごく大切だと思っています
追加発注をNICU施設様からいただきました
若草色に続き、ピンク色をお選びくださいました
ありがとうございます
肌着は愛だと思います
光栄なことに、
ネオネイタルケアという雑誌で、
2016年から2017年の3月までの1年間、
連載記事を書かせていただきました
私の当時感じたドロドロの気持ち、NICUの中で感謝の気持ちに変わる行程、肌着をなぜ作り続けているのかという事などを綴っています
図書館にあればご覧ください
肌着は赤ちゃんに対するみんなの愛だと思います
息子がちいさく生まれたことで、
私は息子と共に大きく成長することができました
たくさんの良い方々とのご縁に恵まれ、感謝いたします
ちいさな肌着が欲しいなと思うお客様のお気持ちに寄り添える肌着屋さんを目指します
これからもHowCte®をどうぞよろしくお願いいたします
HowCute®︎をお使いいただいたお客様の嬉しいお声をいただきました
HappyFroggy
HappyFroggy&HowCute®︎
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